騎士戦争
裏切りだ
そう思っても遅すぎてしまうという悲しい結末
千人の軍隊に紛れ込んだ魔物は、人間を殺し続けた
「とりあえず、ここで死ぬのは九百だねぇ」
また一つ、と首を落とす魔物の王
「う、ああぁ!」
刃向かってきた奴で二人目と楽しく語る
錯乱中は、誰しもが固まったままだが体は機能している
恐怖
殺されるという恐怖で、兵士一同の目的が変わった
裏切り者を殺せ、と
一万の軍がぶつかりあう影、小規模な争いが起こる
だがしかして、ここにいるのはよりすぐりの先鋭たちであり
彼らの死はこの戦争に大きな影響を与えるが
「抵抗しない方がいいよ。痛い痛いとわめきながら死ぬのは辛いだろう?」
何もかもがビギナーの思い通りであった
よりすぐりの先鋭たち――そこから更なる強者たちはビギナーの直属兵
まあ、少しはやられたみたいだが確実に数は減っていた
砂と一緒に巻きあがる悲鳴
聞いていて気持ちが良かった