gold prince❤
悲しい時には泣いてほしかった。
「南瑠。我慢すんな。もういい。約束忘れて今日は思いっきり泣け。」

自然と動いた口にびっくりした。でも本当のことだった。

約束が何なのかはわかんないかもだけど。
言いたくなかったら言わなくてもいい。ただ、もう悲しい顔で笑わないでほしい。


その思いが伝わったかにように、南瑠は泣き崩れた。

「だい、ちぃ、、だっっいち、ヒックッッあたし、あた、しね、、悲しか、ったの」

泣きじゃくる南瑠をとても愛おしいとおもった。

< 24 / 70 >

この作品をシェア

pagetop