姫のさがしもの。


「え!

私、払いますよ!」



私はそう言ったけれど



「いいんです!」


と言って


結局、

宮岸さんが
200円を払ってくれた。




「僕、今日

何枚、小銭を用意
しておいたら

いいですかね?」



困った顔で、
財布の中の100円玉を
数える宮岸さん。




そんな可愛らしい
宮岸さんを見られるなんて

得した気分♪


なんて。





「じゃあ、
次は“アニソン”勝負。

宮岸、おまえに
10点ハンデやるよ」



和泉さんは

ケラケラと笑いながら
そう言った。
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