姫のさがしもの。
暫くすると
すごく体勢が楽なことに
気がついた。
再び、私は
宮岸さんに
寄りかかって
しまってたみたい…!
和泉さんが
宮岸さんに向かって
こう言った。
「宮岸、おまえ
肩を貸したら
北川さんが
もたれにくいだろ?
少し背中向け」
私は、虚ろな中で
「そんな…
大丈夫ですから」
と言ったけれど
彼の背中にもたれかかると
広くて暖かい
その感触が
気持ちよすぎて
抵抗するのが
イヤになってしまった。