姫のさがしもの。


眠さのせいにして


できるならば

このままでいたい。





少しの間、

その気持ちよさに
体をあずけて


私はウトウトと

夢と現実の間を
彷徨っていた。




しかし、

和泉さんと宮岸さんが
話し始めて


宮岸さんの背中から

彼の声が響き出すと



急に現実に

引き戻された。





ギャーと叫びたいぐらい
恥ずかしかった。




…和泉さんもいるのに



私、宮岸さんに

べったりと

寄りかかってる…!
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