姫のさがしもの。


カラオケを出て

外の景色を目の前にして、
私は思った。



この朝の風景も

もう三度目。




三週連続、

彼らとこうして朝を
迎えていることが

不思議な気分。





いつものように

宮岸さんがタクシーを
停める。


和泉さんが
タクシーチケットをくれる。



私は深々と頭を下げる。




そして

いつものように
見送られながら

タクシーは走り出した。
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