姫のさがしもの。
―そして、
ようやく訪れた金曜日。
夜9時。
今、私
宮岸さんと二人っきり。
「宮岸さん
注文しすぎですよ〜
そんなに食べれませんって!」
注文し過ぎな
宮岸さんに
びっくりする私。
「だーいじょうぶです。
北川さんが残した分は
僕がきちんと食べますから」
…栄太がすっごい
少食だからかな?
いっぱい食べる男性って、新鮮。
なんて、
いちいちドキドキしてる、私。
注文後すぐにお酒が
運ばれてきたから、
乾杯した。
カチン
小さく音を立て、
グラスを合わせる。
隣同士、おそろいの
ジンバックで。