姫のさがしもの。
お肉が運びこまれてきたので
私はその肉たちを
網に乗せながら話した。
「サラダがきたら
真っ先に取り分けたり
する女の子って
いるじゃないですか?
私、そういうの
全然できなくて…
気遣いができる人って
憧れますね」
宮岸さんは
その肉を裏返しながら
答えた。
「あ、いや
気遣いが
できる人っていうのは
そういう意味じゃ
ないんです。
空気が読めて、
みんなを楽しませることが
自然とできる人のことです。」
…空気を読んで、
楽しませる!?
そんな難しい気遣い
…私、無理。
面白い人が
好きなのかな???
あぁ、
どちらにしても
私は駄目だ。
気遣いもできないし
面白いことも言えないし。
なーんか凹むなぁ。