姫のさがしもの。


そして角を曲がると

彼は私と立ち位置を
サッと入れ替わった。


一瞬、その動作の意味が
わからなかったが


すぐに、車道側を
歩いてくれているんだと
気付いた。



そんな些細な気遣いに
嬉しさを感じながら


私は彼の斜め後ろを
1歩後ろから
ついていった。


それが
なんだかとても幸福だった。
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