姫のさがしもの。


カウンターに隣同士
並んで私たちは座った。


メニューは無かった。



「何しましょう?」

マスターが
低く静かな声で
聞いてきた。


「すっきり系で強めの
カクテルで」


宮岸さんは答えた。


なんか慣れた感じ?

かっこいい…なんて
思ったりして。


「あ、じゃあ私、

甘いミルク系で
お願いします。」


マスターは静かに頷いて、
カクテルを作り始めた。
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