姫のさがしもの。


その頃、


送別会の場では、

私の話題で盛り上がって
いたらしいけど…



無論、そんなことは

知る由もないわけで。






これから私に降りかかる

喜びも悲しみも、
愛しさも切なさも、

ぜんぶぜんぶ



ここから始まっていたなんて…



私は、まだ知らなかった。
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