姫のさがしもの。
ダーツの矢を
組み立てながら
和泉さんは
「じゃ、とりあえず
カウントアップで
いいんじゃないか?」
と宮岸さんに言った。
宮岸さんは、
何やらダーツボードに
お金を入れて、
ゲームを選ぶような
操作を始めた。
私は、
運ばれてきたラムコークを
飲みながら、
その様子を眺めた。
「はい、北川さん。
この矢を、
あちらのボードに向かって
投げるんですよ」
組み立て終えた矢を
和泉さんは私に
3本手渡してそう言い、
「じゃ、宮岸
ルール説明して」
と言った。