Memorial address
15分くらい経って火葬場に着いた。

車を降りた瞬間
独特のにおいが漂っていた。
頭痛くなりそう…

そんなことを思いながら
お母さんたちの後ろを歩く。

ちょっと歩くと
もうすでにおばぁちゃんは
運び込まれていて
おばぁちゃんが
骨だけになるまでの
タイムリミットが
刻々と近づいてくる。
そして最期の瞬間がやってきた。
これで本当に
おばぁちゃんの顔が見れなくなる。
あたしは一緒に住んでいたから
最期におばぁちゃんに
一言言って良いといわれた。
今おばぁちゃんに言いたいのは…
「今までごめんね。
そしてありがとう。
ゆかりはおばぁちゃんのこと
絶対忘れないから!!」
最期まで言い切る前に
あたしは泣いてしまった。

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