甘い甘いケーキはどう?短編集
「真菜、もう体ヘーキ?」
蒼斗くんが頭をよしよししてくれた。
「うん…昨日よりだいぶ楽になった」
「そか…風邪流行ってるもんな?」
だよね…
やっぱ流行中の風邪だって思うよね?
違うんだよ…
言わなきゃ。
心の中で決心し、蒼斗くんを見た。
「蒼斗くん…あのね?」
「ん?」
「違うの…風邪じゃないの…」
「…え?な…何?
もしかして、どっか悪いの?」
すごく心配そうに私の手を握った蒼斗くん。