甘い甘いケーキはどう?短編集
蒼斗くんの胸に飛び込むと、彼は一瞬戸惑っていたが私を強く強く抱きしめてくれた。
「…真菜のバカ
俺の前で堂々と浮気の約束してんじゃねぇよ…」
きっとさっきのノブとの飲みに行くという約束のことだ。
「違うよ…浮気なんかしないよ?
でも、ごめんなさい」
蒼斗くんを不安にさせちゃった…
「あの男に何か言われた?
隠し事は無しな?」
鋭いなぁ…
「う…ん…
まだ好きだって…言われた」
蒼斗くんの抱きしめる腕がより一層強くなった。
「やっぱり…真菜を見てる目が俺と同じで好きな人を見る目だった…
で…真菜は何て言った?」