甘い甘いケーキはどう?短編集
早く可愛い笑顔の真菜ちゃんに戻ってねって最後に声をかけてくれた。
優月さんの言葉に励まされた。
携帯を開くと蒼斗くんからの着信が――…
メールも来ていた。
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昨日は電話出れなくてごめん。
電池も気付いたら切れてた。
仕事終わったら電話してな?
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直ぐにかけ直したい気持ちを抑えて家に帰り電話をかけた。
『もしもし?…真菜?仕事お疲れ』
いつも通りの蒼斗くん。
「…うん」
『…昨日さぁ…電話くれたんだな?…俺、酔っ払って全然覚えてねぇんだよ』
覚えてない??
私はこんなに辛かったのに…
「…蒼斗くん…昨日はどこに泊まったの?」