baby love
分かっていたの
次の日
泣きまくって顔がボロボロだったのと、桜田くんに会いたくないのとで、私は学校を休んだ。
お母さんは私に何かがあったんだと気付いたようで、休むと言う私に何も言わずにただ頷いて、学校に連絡してくれた。
優しいお母さん。
ごめんなさい、弱くて。
罪悪感から、そんなことを思った。
「……はあ…」
体が重たい。頭痛がする。
もう何も考えたくない…
……このままじゃ駄目だって分かってるけど。
きっと今動かなくちゃいけないのは、私。弱くて伝えること1つも伝えられなかった私。
経験したことがない、ということを理由にして、私はただ逃げただけだった。
だけどいまだに逃げたがっている私もいるんだ。
伝えることを放棄したい、勇気を出すのが嫌だって叫んでる。
怖い怖いって
泣いて拒んで、迷っている私がいるんだよ…。