Self-indulgent.go.go!
「じゃあ身寄りじゃないんだろ。」
どうでもいい様に、そう応えられては取り付く島さえない。
梓さんは何も言わない。
何も言わないし、何も告げないし、何も問わないし、何も求めない。
否定も肯定もしない。
只、現実としてあたしを養ってくれているのは間違いない。
「…じゃあ、いっか。」
「そう、いいんだよ。」
にやりと笑んだその綺麗な顔は、初めてあたしを肯定してくれた様な気がした。