Self-indulgent.go.go!
小さいのと大きいのは、どちらがいいだろう。


「…梓さんだったら?」


視線は変わらずフロントガラスの先。
射す様な日差しに目を細めたまま、問い掛けてみた。


「自由な方だね。」


教えるつもりはないらしかった。

freeworldの独特な歌詞とメロディが、耳を掠っていく。
カーステレオのボリュームは丁度いい。
それでも少しキーを捻って、ボリュームを上げてみた。

自由な方か。
自由な方は、果たしてどちらだろうか。
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