愛してる
-to3-
『アタシ達・・・。』
『付き合う事になった。』
『まじ!?良かったやん!』
『良かったね!愛良かったぁ!誠、愛ってずっと誠好きだったんだよ?』
『余計な事を・・・。』
誠はアタシの手をつないだ。
大きな手でアタシを包むように繋いだ。
離さないでーッてずっと思ってた。
『好きー。』
『今日で何度目?』
アタシは付き合った事無かったカラ愛情表現が苦手で好きとしか言えなかった。
『俺も好き。』
『一緒にいようね?』
『・・・・。』
何であの時、うんって誠が言わなかったのか今なら解るよ。
でも、アタシあの時誠がうんって言わなかったの不安で仕方なかった。
『誠・・?』
『もう授業始まるよ。』
誠は無視してアタシの手をぎゅっとにぎった。
誠、信じてイイよね?
何度もその言葉が浮かんだ。