Bloody Tales

道の夜い黒

†道の夜い黒

「私が悪いとでも?
寝言はそのくらいにして頂戴」


暗いクライ 夜の事
月から見離された場所で
罪の女は立っていました


女は何かに足を置き
腕を組んで

不機嫌そうに
足を乗せたそれを睨みます



「貴方が言ったのよ

一つ、願いを
叶えてくれるって」



にやりと口を歪ませ
赤い紅い唇が三日月のように
弧を描きました

アカイ唇を小指でなぞり
言葉をつむいでいきます



赤いアカイ紅い声色



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