もう一度、はじめから
「お待たせ。待った?」
「すごく」
「バカじゃない」
あたし達は、会う時はいつもホテルから少し離れたコンビニで待ち合わせをする。
「ちょっと飲み物買ってっていい?」
そして、いつも飲み物やらタバコやらを買って、小田の家へ向かう。
家に着くと小田の好きなアーティストの曲が流れ、しばらく2人で飲んだり話したりしてから2人でベッドに入る。言ってしまえば、あたし達の関係はセフレだ。
あたし達のこんな関係ももう1年になる。どちらからという訳ではなく、自然とそうなった。
小田と会うのはいつも夜で、必ず行く先はどちらかの家。小田が仕事じゃない日は晩ご飯を作ったくれたりして。そして、2人で暖まる。
小田は誰よりあたしのことをわかっているが、肝心なところは誰よりもわかっていない。いや、わからないふりをしているのかもしれない。
目の前で小田が楽しそうにいろいろな事を話している。あたしはそんな彼を、色んな事を思いながらじっと見つめる。
「俺の顔に何か付いてる?」
「えっ、いや、何も」
「そう」
言いながら小田の手があたしの方にのびる。いつもの彼の匂いに包まれる。
今夜も切ない夜が始まった。
あなたは今、誰を想ってる?
「すごく」
「バカじゃない」
あたし達は、会う時はいつもホテルから少し離れたコンビニで待ち合わせをする。
「ちょっと飲み物買ってっていい?」
そして、いつも飲み物やらタバコやらを買って、小田の家へ向かう。
家に着くと小田の好きなアーティストの曲が流れ、しばらく2人で飲んだり話したりしてから2人でベッドに入る。言ってしまえば、あたし達の関係はセフレだ。
あたし達のこんな関係ももう1年になる。どちらからという訳ではなく、自然とそうなった。
小田と会うのはいつも夜で、必ず行く先はどちらかの家。小田が仕事じゃない日は晩ご飯を作ったくれたりして。そして、2人で暖まる。
小田は誰よりあたしのことをわかっているが、肝心なところは誰よりもわかっていない。いや、わからないふりをしているのかもしれない。
目の前で小田が楽しそうにいろいろな事を話している。あたしはそんな彼を、色んな事を思いながらじっと見つめる。
「俺の顔に何か付いてる?」
「えっ、いや、何も」
「そう」
言いながら小田の手があたしの方にのびる。いつもの彼の匂いに包まれる。
今夜も切ない夜が始まった。
あなたは今、誰を想ってる?