もう一度、はじめから
 小田の家を出てからどうやって自分の家まで帰って来たのか、よく覚えていない。でも気付くと、部屋のソファーにいた。
 自然と小田との事を思い出していた。
 あたし達は付き合っていたわけじゃない。だから小田にいつか彼女ができるのもわかってた。ただのセフレだから彼を責める権利がないこともわかっている。
 でもただのセフレなら、もっと簡単に軽く言って欲しかった。例え、小田があたしの気持ちに気付いていても、謝らないで欲しかった。
「……バカみたい」
 もうあたしの携帯に期待する表示はない。毎晩連絡を待っても意味がなくなる。
 それを思った途端、明日からの夜が無性に嫌になった。
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