蒼翼記
闇、ヤミ
リンの様子が調ってきたのを確認すると、まだリンが目覚めぬうちにクルテッドは姿を消した。
「…んん……」
「気分はどうだい?」
「んー…」
「気分が悪いか?」
ぼんやりとリンは首を振る。
ナキ達が集めてきた木の実を食べ、リンの意識がはっきりしてきた所でアキが事の事情をリンに説明する。
「夢喰いのドゥノーシスはその生き物が最も見たくない夢を見せる事が出来る。その時漏れ出た生気を吸うのさ」
「なるほど…」
「そして一緒にいたのは皮剥ぎのカラッシア。生気を失って動かなくなった生き物を食べる。あいつらはいつも一緒にいてお互いを補助し合ってるんだよ」
突如、白面の猿が口を挟む。
「それにしてもうなされていた!何を言われた!?」
「「何を言われた!?」」
「「何を言われた!?」」
リンはそれを聞いて、一瞬キョトンとした顔を見せると、すぐに苦笑した。
「全くもって自分が情けないよ。城での嫌な記憶を掘り返されて、皆を疑い、その不安からまた逃げようとしていたんだ」
「…んん……」
「気分はどうだい?」
「んー…」
「気分が悪いか?」
ぼんやりとリンは首を振る。
ナキ達が集めてきた木の実を食べ、リンの意識がはっきりしてきた所でアキが事の事情をリンに説明する。
「夢喰いのドゥノーシスはその生き物が最も見たくない夢を見せる事が出来る。その時漏れ出た生気を吸うのさ」
「なるほど…」
「そして一緒にいたのは皮剥ぎのカラッシア。生気を失って動かなくなった生き物を食べる。あいつらはいつも一緒にいてお互いを補助し合ってるんだよ」
突如、白面の猿が口を挟む。
「それにしてもうなされていた!何を言われた!?」
「「何を言われた!?」」
「「何を言われた!?」」
リンはそれを聞いて、一瞬キョトンとした顔を見せると、すぐに苦笑した。
「全くもって自分が情けないよ。城での嫌な記憶を掘り返されて、皆を疑い、その不安からまた逃げようとしていたんだ」