蒼翼記



目前に見えるは、どこまでも深遠極める蒼き空。






我が鼓膜に届く、脳髄の痺れる程に悲痛な森の者達の咆哮。





慣れぬ日光の下、我が眼球は痛みを持ち、やがて染み出るかの如く赤き涙が溢れた。











…―…ここまでか―…















私も、



この尊き森も…











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