蒼翼記
体から意識だけが離れるような気分に、しばらく僕はその唄に音もなく聴き入っていた。
「…鳥さん、お名前は?」
「!?」
突如檻の中の唄い主がかけた声に心臓が跳ね上がった。
…気付かれていないと思っていたのに…。
檻の中で唄い主はクスクスと無邪気に笑っている。
「…異人類種ナンバー00。」
「…?」
気持ちの悪い、沈黙。
「…鳥さん、お名前は?」
「!?」
突如檻の中の唄い主がかけた声に心臓が跳ね上がった。
…気付かれていないと思っていたのに…。
檻の中で唄い主はクスクスと無邪気に笑っている。
「…異人類種ナンバー00。」
「…?」
気持ちの悪い、沈黙。