蒼翼記
いつものルートを通って、処刑場に向かう。




…―これが終わったら、早くあの子の所に行こう―…





早くあの子の唄が聴きたかった。



それは同族を殺す事が本当は嫌だったからかもしれないし、

単に疲れていたからかもしれないし、


ずっと拭えずにいる『嫌な予感』を黙殺したかったからかもしれなかった。










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