蒼翼記
ある日、おじさんがあたしを見て、
「よし、今日からお仕事をしよう。」
て言った。
おしごとがうれしくて、あたしはお庭のおしごとをしてるおとうさんに言いにいった。
おとうさん、あたし、今日からおしごとよって言ったら、おとうさんは泣きだしそうな顔をして、あたしをぎゅって抱きしめた。
「ごめんな。――。父さんがふがいないばっかりに…。」
なんでおとうさんがそんなに悲しそうなのか、わからなかった。