†シークレット・ラブ†
涙月

「誠司─…会いたかった─…」


身動きできない─…


足元から何かが崩れ落ちそうだ─…


「裕美─…どうして…ここに─…アメリカにいるんじゃ─なかったのか──…?」



「先月、帰ってきたの─…ずっと─…誠司に会いたくて─…あたし─…」




そう呟く彼女の瞳が、隣りにいる、あたしの姿を捕らえた─…




< 122 / 265 >

この作品をシェア

pagetop