†シークレット・ラブ†
「きょうは満月かぁ──…」
夜の11時
2LDKのアパート
キッチンのダイニングテーブルには、ラップが掛かった夕飯が、今日も遅くなりそうな主人の帰りを待っている。
ベランダに出て、1人ボーと空に輝く満月を見上げた。
「明るいなぁ──…」
満月を見上げていると、ふと、彼のハニカンダ笑顔が浮かんで胸の奥がキュンとなった──…
「なにやってんだろうぉ~、あたし──…」