†シークレット・ラブ†


君は、ホントに忘れてしまったんだね…

僕という1人の人間の記憶を。



無理もないのかもしれないね…




あの頃の君は
幼過ぎて



あの頃の僕もまた
幼すぎたから…




だけど
僕は忘れなかった


君という
1人の女の子を

あの雨の日

雨に濡れながら僕が公園のブランコに座り泣いていた時


優しく傘をかざしてくれた君の笑顔を



僕はずっと
忘れなかったよ…。



あの日から



君は僕の


たった1人の
大切な女の子になったのだから…






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