†シークレット・ラブ†

あの日

雨が上がるまで
狭いトンネルの中に潜り込み

2人で空を見上げた事も

君は、もう…
忘れてしまったのかな…。


「君の名前は?」

涙で少し赤い目を擦りながら聞いた僕に
「しょうこ」

って答えた君


「君も1人?」

って聞いたら


「うん、おともだちと、かくれんぼしてたら

ひとりぼっちになっちゃった」


って、寂しそうに言った君が


今度泣きそうになって


「僕がずっと一緒にいるから」と言うと

「ほんとに?」


と瞳をキラキラさせて
聞いた君の瞳が
僕はずっと忘れられなくて



「しょうこちゃ~ん」と探しに来た友達と一緒に帰ってしまうときに


「また、あおう」

って約束したね。



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