†シークレット・ラブ†

もうすぐしたら冬が来る。


街頭に照らされ、枯れ葉のない桜の木を見上げた

寂しげなその枝には
悲しい歌を唄うように

一羽の鳥が喉を震わせ鳴いていた…。



その時だった…





遠くから小さな肩を震わせながら、今にも崩れ落ちそうな体を必死で支えながら近づいてくる1人の女性の姿に

僕の視線は釘付けになった…。



「しょうこ…さん?」





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