†シークレット・ラブ†
「これを…」と言うと、彼は着ていたジャケットを脱いで、あたしの肩にフワッとかけた。
「いえ、大丈夫」
「駄目です。
そんな薄着じゃ
風邪ひいてしまいます。」
そう言われた。
確かに…
こんな冷たい風の中
ワンピースに薄手のカーディガンじゃ風邪をひきそうだった。
「とにかく、着ていてください」
「けど、それじゃあ、先生が…」
「僕は大丈夫です。昔から風邪には強いので心配しないでください」
そう笑う笑顔に
心が癒やされていくのを感じた…。