†シークレット・ラブ†


「お帰り…誠司。」
「ただいま…」


あたしの目を見ないで、まるで避けるように靴を脱ぎ上がると無言のままリビングのドアを開けた…。



なんだか…


嫌な予感がする…


誠司の様子が

確実におかしい…

あたしの目をずっと見ないまま

ソファーに腰を下ろし
煙草に火をつけ
白い煙りをプハァーと吐いた…。


そして


頭を抱え込み…



ひとこと…言った…



「───…ごめん…」と……






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