†シークレット・ラブ†

「…本当に…ごめん…」



たった
それだけの言葉だったけど


誠司の答えが
その全てだと感じた。



「ごめん…か…

もう…


あなたの心には

あたしじゃない…

他の誰かが


住んでいるんだね…


ううん…


もしかしたら…


はじめから


あたしは

あなたの心の中に

住んでいなかったのかな…」



「────…」


何も言わず
ただ、黙ったままの誠司…




「そっかぁ…

ようやく分かったよ…


どうして…


あんなに


寂しかったのか…



そっかぁ…



分かった…



もう…


もう…」





終わったんだね…




あなたの中に
本来、あなたが
求めていた人が
戻ってきた…



だから

もう…
あたしは…





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