†シークレット・ラブ†

「それより…どうして、また、ここに来たんだ?

もう…帰れと言ったじゃないか…」



「そんな事…言わないでよ。

誠司が寂しいんじゃないかって

心配してきたんだから…」



そう、裕美が俺のそばに近づき、隣りに座った…。



「悪いけど…少しの間…一人にしてくれないか…?」



「そんな冷たい事、言わないでよ…」



そう言って
裕美の顔が近づき

唇が触れようとした…。



「よせ。そんな気分じゃない。」



「どうして?

そんなに、祥子さんの事が好きだったの…?」





「───あぁ…愛していたさ──アイツの事──…」




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