†シークレット・ラブ†

あの時───


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「祥子!待て!」

走り去る祥子を追いかけようとした

俺の腕を裕美がガシッと掴んだ。


「放せよ!裕美!?」


「行かないで…

行かないでよ…

お願い…」



「裕美…」


裕美は、俺が初めて本気で愛した女だった…。


裕美が、去ってからの俺は、もう誰も愛せなくなっていた…。


それ位、裕美を愛していたんだ…。




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