†シークレット・ラブ†
だけど───
時折見る夢の中で
俺は無意識に手を伸ばしては会えなくなった裕美を求めていた。
いつかは、そんな気持ちも消えるだろうと
祥子と結婚して
一緒に暮らせば
裕美の事なんか
いつかは忘れ去る事ができるだろうと
俺は
そう考えていた…。
だが…
俺の考えは間違っていたのかもしれない…。
祥子を愛していないわけじゃない…
結婚して
知らなかった祥子の姿を発見する度
可愛くて
愛おしくも感じた…
だが…
なんだ…?
この心のモヤモヤは…
何度もかき消そうとしても
かき消す事が出来ない思いを抱きながら
それに気づかぬふりして
祥子を…抱いた…
俺は…
本当に…
最低な男だよ…
祥子…