†シークレット・ラブ†
気づいたら
床にポトポト涙がこぼれ落ちていた…
「誠司──…
そんなに自分を責めないで…
仕方なかったのよ…
誠司と祥子さんは
運命の相手じゃなかった…
あたしさえ…
貴方を置いて
アメリカに行かなきゃ
こんな事には…
祥子さんも
貴方と私の事で
あんなに
傷つくことも
泣くことも
なかったのにね…
ごめんなさい…
私が…
いけなかったのよ…」
裕美が床に膝から崩れ落ちるようにしゃがみこんで
ヒックヒックと泣き始めた…。