†シークレット・ラブ†


あたしの頬を
震える指で触れた大きな手のひら



その手を



あたしは…




「雨沢…さん…?」




分からない…


どうして

自分が
こんな行動を起こしているのか


分からない…



ただ



この手に触れたくて


この手のぬくもりを
手放したくなくて


本能のおののくまま


大きな優しい手のひらを


両手で包み込んで


自分の頬に
すがるように押し当てた…






< 231 / 265 >

この作品をシェア

pagetop