少女のヴァンパイア

ファイはグレンがヴァンパイアの世界へいったのを見届けるとシュリーの寝ている部屋へいった。

シュリーはファイに気付くことなく、スヤスヤと眠っていた。

シュリーは腰ぐらいまであるマロン色の髪をしていて、

目は綺麗な緑色の目をしていた。

顔も悪くない。

…だが探せば何処にでもいそうな少女だった。

―…グレン様はどうしてこの少女を助けたのだろう。

ファイはもう一度シュリーをみた。

―…やはり、分からない。
普段はそんなことをしない方なのに…

グレンは恐ろしいほど綺麗な顔立ちをしていて、

グレンをほって置く者などいない。

グレンなら嫌でも女はよってくる。

グレンはその女達の血をすっていた。

だからこの少女もすぐに捨てると思っていた。

なのにこの少女はグレンに守られている。

そこまでして一帯なにがあるのか……

色々疑問が浮かんだが、

ただの暇つぶしだろうと思うことにした。

そしてグレンの部屋をあとにした。


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