少女のヴァンパイア
その夜のこと―……
屋敷の屋根の上にひとりの男がたっていた。
「やっと見つけたぞ。
俺から逃げられると思うなよ。」
そう男はニヤリと微笑んだ。
男が片手をあげると、
男の周りに6人ぐらいの者が現われた。
暗闇でもわかる紅い目をしている。
それは、ヴァンパイアの証とも言える血を飲んだあとの目だった。
「行け」
といったと同時に6人の者はグレンの屋敷の窓を割り入っていった。
「さぁシュリー…もっと怖がれ。そして怯えろ。」
暗い夜。
男は不気味に笑った。