少女のヴァンパイア
シュリーは夢をみた。
そこには前に見た夢と同じぐらいの少女がいた。
それも、
シュリーにそっくり。
だが、
前の夢と違うのは、
まわりの明るさだろう。
この前の夢は、
少女を取り巻く周りはとても暗かった。
しかし今は、
とても暖かい。
まるで太陽のような暖かさ。
それにこの夢が、
前の夢と違うのは他にもある。
それは、
少女の表情だった。
前の夢は、
寂しそうで、
何かに怯えていた。
しかし、
このシュリーは、
とても笑顔だった。
今までにみたこともない笑顔。
忘れてしまった笑顔。
…忘れてしまった?
なぜ、笑顔を忘れるの?
忘れられるものなの?
シュリーは夢の中に、
不信感を抱く。