少女のヴァンパイア
シュリーは黙って聞いていた。
ファイは、
椅子に座り直すとまた話始めた。
「グレン様は勿論、純血のヴァンパイアです。
そして私は純血ではありません。」
ファイがそこまで言うと、
シュリーは首をかしげる。
「じゃあファイは、血を必要とするの?」
「はい。
ですが私は普通のヴァンパイアとは違います。
普通のヴァンパイアは、数日程度で飢えてしまいますが、そういった私達は特別な所に入って訓練します。」
「訓練?」
シュリーが首をかしげるとファイは頷く。
「グレン様のような人の住む屋敷に仕える者や、貴族級のヴァンパイアがいる屋敷に仕える者を作る場所です。
そこでは色々と訓練され、最後にこういった者を渡されます。」
と言って、
ポケットからカプセルみたいなものを取り出した。