少女のヴァンパイア
あの男の事件があった日から、
1ヶ月がたった。
シュリーは男が消えてから3日後に目覚めた。
まだシュリーの頭の中には、
あの男がはっきりと残っている。
シュリーは時々、
あの男が現われてシュリーを殺そうとする夢をみていた。
とても怖くて震えが止まらなかった。
声も恐怖ででない。
シュリーのために用意された大きな部屋は、
シュリーをより一層不安にさせた。
シュリーには眠れない日々が続いた。
でも朝になると普通に過ごすように頑張った。
―…置いてもらっているのだから心配掛けないようにしなくちゃ。
そのシュリーの心がけで、
シュリーはファイやグレンの前で倒れなくてすんだ。
だが、
シュリーは確実に少しずつ体力をなくしていった。