少女のヴァンパイア
「グレン様が…すごく怒ってる気がして…怖くなって…」
シュリーはオドオドしながらいった。
そして、
怒られた子供のようにシュンっとなって、
「ごめんなさい。」
と謝った。
ジャックとグレンは驚いたように顔を見合わせた。
しばらくして、
グレンがシュリーを膝の上にのせた。
シュリーが驚いていると、
ジャックはニコニコしながらシュリーをみていた。
「すごいね。グレンが怒っているの分かるなんて。」
ジャックはそういった。
シュリー自身初めてのことなので、
なんて答えたらいいのか、
分からなかった。
シュリーがあせっていると、
グレンが優しくシュリーの頭を撫でた。
シュリーがグレンのほうを見ると、
グレンは微笑んでいた。
シュリーはグレンの笑顔を見ると、
安心し、
意識を手放した。