少女のヴァンパイア
「おぉこれはこれは…この土地の主様に出会えて光栄です。」
男のヴァンパイアはうやうやしく頭をさげた。
グレンはその様子に、
眉をよせた。
「最近俺の庭を荒らしているのは…お前か?」
その声は、
全てを凍らせてしまうような恐ろしさがあった。
男は震える体を必死に押さえて、
軽々しい口調でいった。
「あなた様に知って頂けていたとは…嬉しい限りです。」
男はそう言ってまた頭をさげた。
「…あまり俺の庭を汚したくはない。
だが、シュリーを怖がらせたのは許せない。
どういった対処をとりつもりだ?」
グレンはシュリーをみた。
シュリーはグレンに抱きかかえられた状態で寝ていた。
男はそんなグレンをみてニヤリとした。