少女のヴァンパイア

「おぉこれはこれは…この土地の主様に出会えて光栄です。」

男のヴァンパイアはうやうやしく頭をさげた。

グレンはその様子に、

眉をよせた。

「最近俺の庭を荒らしているのは…お前か?」

その声は、

全てを凍らせてしまうような恐ろしさがあった。

男は震える体を必死に押さえて、

軽々しい口調でいった。

「あなた様に知って頂けていたとは…嬉しい限りです。」

男はそう言ってまた頭をさげた。

「…あまり俺の庭を汚したくはない。
だが、シュリーを怖がらせたのは許せない。
どういった対処をとりつもりだ?」

グレンはシュリーをみた。

シュリーはグレンに抱きかかえられた状態で寝ていた。

男はそんなグレンをみてニヤリとした。



< 46 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop