少女のヴァンパイア
グレンとシュリーが席へと移動していると、
周りにいる女の人は全員…いや、
男までもが、
振り返りグレンをみた。
シュリーはそんなグレンをみて、
みんなにグレンをみて欲しくないと思った。
だが、
そんなことは思ってはいけない、
と思い直し、
首をブンブンと揺すった。
「シュリーどうかしたのか?」
そんなシュリーをみたグレンが、
シュリーを不思議そうにみたが、
シュリーは慌てて首をふった。
グレンはそんなシュリーをみて、
軽く微笑むと席についた。
シュリーも座ろうとすると、
コック長が現われて、
シュリーが座る椅子を動かした。
「どうぞ。」
―…まるでどこかのお嬢様みたい。
とシュリーは思いながら、
コック長にお礼をいい、
座った。
「なんでも好きなのを食べるといいよ。」