少女のヴァンパイア
「うーん…グレンと俺はこの世界では友達!」
アーノルドはどうやらグレンがヴァンパイアってことを知っているみたいだった。
シュリーも薄々グレンがヴァンパイアだって、
気付いていたけど、
言わないでいた。
シュリーはアーノルドがいった言葉に首をかしげていた。
「この世界では友達って…他の世界はどこかわかんないけど……
この世界じゃなかったたら友達じゃないってことですか?
グレン様はどこでもグレン様だと思いますけど……」
アーノルドは目を丸くして、
グレンも軽く目を見開いていた。
アーノルドはしばらくののち、
笑顔に戻った。
シュリーはアーノルドはジャックに似ていると思った。
すぐに笑顔を絶やさず、
ニコニコしている。
そして何より……
グレンを信用している目をしている。
―…なんか…いいなぁ……
シュリーはふと、
そう思った。
「そうだね。
シュリーちゃんの言う通りだ。
グレンはどこにいてもグレンだもんね。」